エキスパートコラム
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株長者の時代:第1話  

 高度経済成長の時代は、土地成金が長者番付の上位を占めた。最近は、株長者がそれに替わっている。土地成金の場合は、もともと土地を所有していないと困難であるが、株長者は本人の能力と努力で可能である。つまり裸一貫から100億円の金持ちになれる。
 株長者になるためには、最初に会社を設立する必要がある。会社は有限会社が300万円以上、株式会社が1000万円以上の資本金があれば設立できる。将来の株式公開は株式会社であるが、有限会社から出発して、株式会社に組織変更することも可能である。300万円のお金のない人でも30万円程度で会社を設立できる裏技はある。
 設立は自分で行うよりも、公認会計士、税理士、司法書士などの専門家に任せた方がよい。自分はあくまでも事業そのものに専念すべきである。設立という形式から出発するよりも、事業の内容という中身から出発すべきで、場合によっては会社設立前から営んでもよい。この場合の収益、費用は、設立前の事業期間が2ヶ月以内であれば設立後の法人に含めてもよい。2ヶ月を超えるようであれば個人事業として確定申告し、設立後法人に引き継ぐ。
 事業開始で重要なのは、収益源である。最初は少なくても、確実な売上が必要である。すでに設立前から売上があるのが望ましい。あるいは今はなくても将来的に確実に収益を獲得するための原石が必要である。事業として成功するかどうかはこの原石の評価にかかっている。
 このような収益源をさしおいて、設立の仕方や、設立後の経理・税務、社会保険などに関心を示す人は成功の確率が低い。成功の秘訣は、「最初に収益ありき」である。
 
公認会計士・税理士
腰越 勉(こしごえ つとむ)
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